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伊藤彩の「猛スピードでははは」展を小山登美夫ギャラリー京都で開催 - 新作絵画や立体作品を展示
小山登美夫ギャラリー京都では、2012年7月20日(金)より伊藤 彩個展「猛スピードでははは」を開催する。伊藤の独自手法である「フォトドローイング」のプロセスを用いて制作した、主に女性がモチーフの油彩の新作ペインティング約10点と、セラミックや木、紙粘土の立体作品が展示される。
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伊藤は、ゾンビやお化けなど、また「アーティスティックではない、子供の下ネタ」のモチーフが登場する、独特の空間性を持つ作品で知られる若手アーティスト。その作品は一見思いつくまま奔放に描かれたように見えるが、実は様々なプロセスを経て構成されたもの。作品ごとにマケット(ひな形)を作り、写真を何枚も撮りながら視覚的効果を検討したのち、ペインティングを制作するという「フォトドローイング」と彼女が呼ぶ手法をとっている。プロセスのなかで起こる偶然性をある種の濃密なリアリティへと変換させてつくりだされる奇妙な現実感は、不条理にして不安定ながらもいきいきとし、鮮烈な印象を与えるとともに、鑑賞者の意識に訴えかける。
【アーティストプロフィール】
伊藤 彩(Aya Ito)
1987年和歌山県有田市生まれ。2009年、京都市立芸術大学美術学部油画専攻卒業。同 大学大学院美術研究科絵画専攻を2011年に修了。現在は和歌山を拠点に活動している。「Art Camp in Kunst-Bau 2007」(サントリーミュージアム[天保山]、大阪)でサントリー賞、「アートアワードトーキョー丸の内 2009」(行幸地下ギャラリー、東京)で準グランプリ、2010年度京都市立芸術大学作品展で大学院市長賞、「アートアワードトーキョー丸の内 2011」でシュウウエムラ賞及び長谷川祐子賞を受賞。主な個展に「生まれつきJ」(Art Jam Contemporary、2009年、東京)、主なグループ展に「モンブラン ヤングアーティスト パトロネージ イン ジャパン」(モンブラン銀座本店、2009年、東京)、「VOCA 2010 新しい平面の作家たち」(上野の森美術館、2010年、東京)、「レゾナンス 共鳴 人と響き合うアート」(サントリーミュージアム[天保山]、2010、大阪)「アートアワードトーキョー丸の内」(2009、2011)などがある。 小山登美夫ギャラリーでは、2010年、2011年に続き、3度目の個展となる。
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