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インドネシア最大・最高効率の超臨界圧石炭焚き火力発電所が竣工、三菱重工
三菱重工業は5日、インドネシアで建設が進められてきた出力81.5万kWの超臨界圧石炭焚き火力発電所が竣工し、発注元である発電事業会社のパイトン・エナジー社(PT Paiton Energy)に引き渡されたと発表した。同発電所は、同社の既設発電所増設プロジェクトとして進められてきた同国で初めての超臨界圧技術を採用した石炭焚き火力発電所で、出力、効率とも同国最高。運転開始後は、長期売電契約に基づいてインドネシア国営電力会社に30年間電力を供給して、急増する同国の電力需要に応えることとなる。
今回のパイトン発電所増設プロジェクトは2008年にスタートしたもの。超臨界圧石炭焚き火力発電所が建設されたのは、東ジャワ州の州都スラバヤから南東約150kmのパイトン地区で、パイトン・エナジー社が1999年より運営している総発電容量122万kWの既設発電所(Paiton7、8号機)と同じサイト内に設置された。主要設備は蒸気タービン、超臨界圧ボイラーなどからなる。三菱重工はこのうち、蒸気タービン、ボイラーなどの機器の製造・供給を担当。現地工事は三井物産と東亜建設工業が共同で手掛けた。
パイトン・エナジー社はインドネシアの独立発電事業者(IPP)。同社は1995年に設立された事業会社で、三井物産、英International Power、東京電力、PT バツ・ヒタム・ペルカサ(PT Batu Hitam Perkasa、インドネシア)が出資している。パイトン地区に61万5,000kWの石炭焚き火力発電所2基を所有している。
なお、超臨界圧石炭焚き火力発電は、通常の亜臨界圧火力に比べ発電効率が高く、石炭の消費量を抑えるとともに、CO2の発生量も削減できるのが特徴。
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