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携帯でテレビCMなどを撮影して情報取得、富士通が新技術を開発
富士通研究所は4日、映像を媒介した新たな情報通信技術を開発したと発表した。テレビやデジタルサイネージの映像の中に人間の目にはわからない通信情報を埋め込むことで、従来は困難であった映像と携帯電話間での通信を実現した。
従来技術では、受信用の専用機器が必要であったり、ノイズを映像に埋め込むために画質が劣化するという課題があった。しかし、今回開発した技術により、たとえば広告主があらかじめテレビのコマーシャル(CM)に情報を埋め込んでおき、視聴者がテレビ画面を携帯電話で撮影するだけで、CMに関連したクーポンやサイトのURLなどの情報を取得することができるという。
また、買い物番組でほしい商品が表示されているときに画面を携帯電話で撮影すると、商品購入するステップに早く進むことができる。デジタルサイネージで表示している映像に関連した情報を取得することもできる。海外の映像が表示されているときに撮影すると旅行の予約の関連情報を入手できたり、周辺にある店舗の案内図を撮影すると店舗情報が取得できるなどのメリットが考えられる。その他、電子商取引、放送と通信の融合、秘匿通信など幅広い分野での利用が期待されるという。
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