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YouTubeに上げられるコンテンツの事前審査コストは年間約370億ドル?
taraiok 曰く、 毎分72時間分の動画がアップロードされ続けているというYouTubeだが、その中にはアップロード主が著作権を所有しないものも数多く含まれており、Googleは潜在的に著作権侵害をし続けているとも言える。Craig's Thawtsブログでは、その著作権侵害がどれくらいの被害総額になるか、またメディア産業がYouTubeに上げられた動画の著作権侵害を事前審査するのにどれくらいの費用が必要なのかを計算している(Techdirt、Craig's Thawtsブログ、本家/.)。
この試算では、事前審査を行う人として裁判官を想定。シリコンバレーの裁判官の平均給与は177,454ドルとし、アップロード数や裁判官の活動可能な時間などから必要な裁判官は199,584人としている。この数の裁判官が、72時間/分の動画をチェックする前提で試算した結果、年間36,829,468,840ドル(約370億ドル)が経費として必要だったとしている。2011年のGoogleの収益は379.05億ドルであったので、それと同等の費用が掛かるということになる。
もちろん、人件費の高い裁判官を想定したこの計算は不合理である。しかし、事前審査のために適切にトレーニングされた専門家を用意しても同じ人数は必要であり、結果として導き出されるのは「インターネット上のコンテンツを厳密に事前審査するという試みは失敗する運命にある」ことだという。著作権は侵害者たちの物量攻撃に勝てないということだ。
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