昭和シェル、アブダビ首長国で太陽光発電システムの導入実験に参画

2012年5月24日 14:14

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設置された太陽光発電システム(写真:昭和シェル石油)

設置された太陽光発電システム(写真:昭和シェル石油)[写真拡大]

 昭和シェル石油と、同社100%子会社のソーラーフロンティアは24日、一般財団法人国際石油交流センターとアブダビ首長国国営石油精製会社タクリールとの共同事業である、製油所関連施設における太陽光発電システムの導入実験事業に参画すると発表した。

 今回の共同事業は、石油供給を安定確保するために産油国との友好関係を強化したい日本側の意向と、製油所における消費電力の一部を再生可能エネルギーで賄うことで原油の輸出余力を増やしたいというアブダビ首長国側の方針が一致したことにより実現したもの。太陽電池パネルは、国際石油交流センターの会員である昭和シェル石油を通じて、ソーラーフロンティアがCIS薄膜太陽電池を供給した。同事業は、昭和シェル石油グループとしてはサウジアラビアに続き中東2国目の案件となる。

 今回、タクリールが操業する製油所関連施設の屋上など4か所に、合計36.4kWの太陽光発電システムを設置した。ソーラーフロンティアのCIS薄膜太陽電池は高温下でも高い発電性能を発揮できるため、タクリールにおいても大きな期待が寄せられている。昭和シェル石油グループは、1年間に亘り設置した太陽電池の発電データを収集・分析していくとともに、今度ともアブダビ首長国の製油所関連施設における太陽光発電システム導入に参画していく予定。

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