カリフォルニア州、「遺伝情報保護法」の制定を検討中

2012年5月23日 06:00

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記事提供元:スラド

taraiok 曰く、 カリフォルニア州の議員たちは、遺伝子検査から自分の体の秘密が漏れることを防止するための「Introduced by Senator Padilla(遺伝情報保護法)」を用意しているらしい。この法案では、DNA情報の収集、分析、保存、家族の病気の歴史を共有するためには、本人や家族などの書面による同意が必要となるという(nature法案PDF本家/.)。

 こうした法案が出てきた背景には、遺伝子情報を得るための技術が発展してきており、分析時間の短縮や低コスト化など遺伝子情報を手軽に入手しやすくなってきたことにあるようだ。

 この法案に対して、研究者たちは猛反発している。同法案に対して、カリフォルニア大学が提出した抗議書類では遺伝子関連の研究費用が管理コストを含めて毎年594,000ドル高騰するという試算を提出している。研究者たちはこれにより競争力が低下すると懸念を表明している(カリフォルニア大学抗議文PDF)。

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