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GSM(そしてSMS)、サービス開始から20年
taraiok 曰く、 FacebookなどのSNSが登場したことにより、すでにメールサービスはローテクだと言われている。しかし、現在、世界人口の3分の2となる40億人が携帯電話を使用し、その多く(ただし日本を除く)がSMS(Short Message Service)を使ったテキストメッセージでコミュニケーションを使用している。SMSは人々の生活にまだ大きな影響を持つ存在といえる(Theguardian、本家/.)。
1982年に策定が開始され、1992年にドイツでサービスが開始された第二世代携帯電話GSM(Global System for Mobile Communications)は、第一世代携帯電話が互換性に悩まされたことから生まれたオープンな規格だ。そしてSMSのアイデアは、GSM方式を決めるプロジェクト中に浮上した。電話の接続制御を行うシグナリングパス部分を使ってメッセージを転送することで、「GSM 7-bit default alphabet」で最大160文字という制約はあるものの、安価にメッセージを送ることができる。
SMSは最初からGSMシステムに組み込まれていたが、販売当時の利用頻度は低かった。それを変えたのは、1996年の従量課金制のSIMカードが登場し、10代の若者たちに携帯電話が手に渡りはじめたころだという。彼らは文字制約のあるSMSを使いこなし、データトラフィックを劇的に増加させることになった。SMSを「発明」したのは若者だともいえる。
このGSMとSMSの物語は、サービスが普及する上で必要な「何か」を考える一つのきっかけになるだろう。
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