Microsoft、PC 内蔵のスピーカー&マイクだけでジェスチャー検知する技術を完成

2012年5月10日 11:20

印刷

記事提供元:スラド

 taraiok 曰く、

 Microsoft Research は、Washington 大学と協力して、潜水艦のソナーと同様の方法で、物体検出やジェスチャー認識を行う技術を開発した。この技術では同社のゲーム用のジェスチャーセンサーである Kinect は使用せず、PC に内蔵されたマイクとスピーカーだけで物体認識が可能だという (EXTREME TECH の記事本家 /. 記事より) 。

 このサウンドウェーブと呼ばれる新技術では、音質が距離によって変化するドップラー効果を使用する。具体的には、コンピュータの内蔵スピーカーから 18 〜 22 KHz の音波を出し、人物の手や体の動きで変化する音をマイクで拾い、その差分によってジェスチャーを検知する仕組み。

 このシステムの利点はハードウェアの追加が不要なことだがその半面、ひと組のスピーカーとマイクだけで検知するので Kinect などのような精度の高い 3D センシングは出来ない。それでも手の上げ下げで画面スクロールしたり、左右に手をはたくだけで横スクロールなどを行うことは十分に可能だ。暗騒音の多い室内環境でも 90 〜 100 % の精度でジェスチャーを検知するとしている。

 スラッシュドットのコメントを読む | ハードウェアセクション | 入力デバイス | マイクロソフト

 関連ストーリー:
Windows 版 Kinect と SDK 正式版リリース 2012年02月03日

 

※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

関連記事