関連記事
米作家ニール・スティーヴンスン氏、悲観的な未来像が科学技術の進歩に影響することを憂慮
danceman 曰く、 MITで行われた公開インタビューで米SF作家のニール・スティーヴンスン氏は、最近のSF作品で描かれる悲観的な未来像が技術者や科学者の想像力を失わせることへの憂慮を語った(Technology Reviewの記事、本家/.)。
スティーヴンスン氏は自身を「楽観主義者に代わろうとしている悲観主義者」と表現し、反理想郷的な流行に乗った作品を過去に執筆したことを認めたうえで、「未来の描写がすべて恐ろしいものであれば、未来を作ろうとする意欲が失われる」と述べたという。技術的に実現可能な明るい未来像を描いたSF作品集を作ることで状況を改善するため、スティーヴンスン氏は「Hieroglyph project」を昨年立ち上げた。自身も実際の技術的構想に基づき、単段式宇宙輸送機(SSTO)を軌道に打ち上げる20キロメートルの高層タワーをテーマにした作品を寄稿している。また、現在の技術で実現可能なSF的計画であっても、リスクモデルがないことで保険を契約できないなど、技術面以外の障害があることを指摘し、「君たちはコードを書かずに保険会社に入るべきだ」とMITの学生に語りかけ、会場の苦笑を誘ったとのこと。
スラッシュドットのコメントを読む | サイエンスセクション | テクノロジー | 書籍 | サイエンス | 娯楽 | アメリカ合衆国
関連ストーリー:
宇宙戦争を予想する 2012年02月22日
SF小説の影響力は多大なり 2012年02月10日
イギリス人の20%、ライトセイバーの存在を信じる 2011年03月16日
Doctor Who のソニックスクリュードライバーが現実に ? 2010年12月13日
目指せ「ほんやくコンニャク」、NICTが21言語に対応する旅行者用翻訳ソフトを無料配布 2010年04月20日
反物質研究者 ソニー映画「天使と悪魔」表現に異例の指摘 2009年03月19日
日本のロボット産業はアトムのおかげ 2001年06月05日
※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。
スポンサードリンク