紫禁城を 3D プリンタで復元する

2012年4月18日 11:50

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記事提供元:スラド

 taraiok 曰く、

 建築されてから 600 年になろうとしている中国の「紫禁城」。現在は歴史的遺物を展示するための故宮博物院として利用されている。しかし、その年月から各部に大きな痛みが見え始めてきた。そこで故宮博物館は大規模な修復工事を行うことになった。その修復工事の一環として、パビリオンの天井や周囲の構造物の一部を 3D プリンタを使用して復元するという (3D Printer Hub の記事本家 /. 記事より) 。

 これらの復元を担当するのは、イギリスの Loughborough 大学に在籍する Fangjin Zhang 氏。通常、考古学的な方法で回復する場合は、遺物の写真を撮影・測定してから修理するため長い時間と人的リソースを使って手探りで行う。しかし Zhang 氏の新しい手法は、レーザか光学スキャナーを使用、デジタル 3D フォームで原型を捉えて 3D プリンタで出力する。彼女は既に紫禁城構造のモデルを Google の 3D ギャラリーにアップ済みだという。

 本家のコメント欄では、復元の方法論や紫禁城の工芸品の大半が台湾にあるため文化大革命を逃れた、といった文革関連の話題が中心になっている。

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