宇宙からコウテイペンギンをカウント

2012年4月15日 18:44

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記事提供元:スラド

英、米、豪の科学者らによる研究チームが、衛星からの画像を利用してコウテイペンギンの生息数を割り出した(PLoS ONE掲載論文BBC Newsの記事National Geographic Daily Newsの記事本家/.)。

調査の方法は、コウテイペンギンのフンで氷原上にできた茶色いしみにより群れの位置を特定し、高解像度の画像からコンピューターでペンギンの成鳥を検出するというもの。調査は2009年の繁殖期に実施されたもので、新たに存在が確認された7つの群れを含め、群れの総数は46。繁殖を行っている成鳥は、過去に発表されていた生息数の2倍近い238,000ペアが検出されたという。繁殖を行っていない成鳥を含めると、合計595,000羽が生息していると考えられるとのこと。

コウテイペンギンは地球温暖化の影響で減少すると考えられているが、正確な生息数を継続的に把握することは難しかった。衛星を使った調査は安全で、環境への影響も少ない。精度が高められれば、継続してコウテイペンギンの動向を観測できるだけでなく、南極に住むほかの生物の調査にも役立つだろうとのことだ。 スラッシュドットのコメントを読む | サイエンスセクション | 地球 | サイエンス | 宇宙

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