日立とマイクロソフト、クラウド事業のグローバル強化で提携

2012年4月13日 13:13

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日立とマイクロソフトで実現するハイブリッドクラウドソリューションのビジョン(画像:日立製作所)

日立とマイクロソフトで実現するハイブリッドクラウドソリューションのビジョン(画像:日立製作所)[写真拡大]

 日立製作所と日本マイクロソフトは13日、日立のクラウドソリューション「Harmonious Cloud」のグローバル対応の強化と幅広い顧客ニーズへの対応をめざし、「Harmonious Cloud」とマイクロソフトの世界各地域のデータセンターから提供されるパブリッククラウドサービス「Microsoft Windows Azure Platform」を連携させた、グローバル事業を展開するユーザー向けのクラウドソリューション提供に向けて提携したと発表した。

 クラウドの急速な適用拡大に伴って、企業ITシステムでのクラウドの利用形態は、情報系システムで部分的に利用する形態(パブリック/プライベートクラウド)から、基幹システムと連携したクラウド利用が進む形態(ハイブリッドクラウド)に大きく進化しつつある。ユーザーの基幹システムへのクラウド導入が進む中で、事業をグローバル展開しているユーザーには、「マイクロソフト プラットフォームベースの既存IT資産を有効活用したい」、「海外に業務データを置きたくない」、「グローバルベースのクラウドを活用した場合の現地サポートが心配」といった、IT投資効率の向上や安全・安心なクラウド利用に関する課題がある。

 今回の提携では、最先端の両社のクラウドが連携することで、事業をグローバル展開しているユーザーに対して、既存IT資産の有効活用や安全・安心なクラウド間連携ができることに加え、業務環境や事業環境の変化にも迅速に対応が可能なハイブリッドクラウドソリューションを提供していく。これにより、日本企業のグローバル化とビジネスの強化に寄与していく。

 新たなクラウドソリューションの提供に向けて、日立は豊富な経験に基づいたコンサルティング、システムインテグレーションサービス、高品質・高信頼なクラウドサービスに加えて、データセンター連携の技術としてWAN高速化技術、統合運用管理技術等を提供する。また、マイクロソフトは、進化を続ける「Windows Azure Platform」の最新技術や統合運用に必要な情報や技術、そしてマイクロソフトの世界各地域のデータセンターとの連携技術を提供する。さらに今回の提携では、グローバルに事業を展開するユーザーが安心できるグローバルでのサポートを両社が連携して提供していく。

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