マルウェアを解析した会社の忠告に対する Apple の冷たい仕打ち

2012年4月13日 11:20

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記事提供元:スラド

 taraiok 曰く、

 60 万台以上の Mac がマルウェアに感染していたという /.J 記事が先週掲載されたように、今後は Mac もウイルスのターゲットにされる機会は増えてくるだろう。そんな状況下、ロシアのウイルス対策ソフトメーカー Dr. Web 社 の CEO、Boris Sharov 氏は先週、Apple に対して Mac OS X を狙ったマルウェア「Flashback」が強力なボットネットを形成していることを警告したが、Apple は同社を信頼できるセキュリティ会社として認識しておらず、それを無視したとのこと (Forbes の記事本家 /. 記事より) 。

 さらに感染が発覚した後の対応も良くなかったという。マルウェアに感染するとドメイン登録業者のサービスを使って IRC サーバに接続して、ボットネットを形成する仕組み。そこで、Apple は Flashback の指揮統制サーバの置いてあるロシアのドメイン業者に対して、ドメインを停止するよう依頼したが、そのサーバーは Doctor Web 社がボットネットの観察や分析を行うために設置したダミーであり、まったく無関係ものであった。

 Sharov 氏によると、ライバルであるマイクロソフトは小さなウイルス対策企業とも連携しセキュリティ対策チームの連絡手段などを確保しているのでこのようなミスは起こさないという。Apple にはウイルス対策会社の仕事に対する理解やコミュニケーションが不足していると指摘している。

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