阪大、細胞分裂を人工的に再現することに一部成功

2012年4月9日 10:20

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記事提供元:スラド

 taraiok 曰く、

 大阪大学の研究グループが細胞分裂を人工的に再現することに一部成功した (日本経済新聞の記事doi: 10.1073/pnas.1120327109より) 。

 この人工細胞は、リン脂質の膜により作られた直径 10 ㎛の粒子で、中に高分子が入っている。電気で刺激すると粒子同士がくっついて、成長した細胞のように1 つになるが、その数十秒後には分裂して元の大きさの粒子に分かれたとのこと。分裂の条件は高分子の大きさ、量、粒子の形によって決まり、結合の前後で粒子を作る物質の量や体積は一定であるため粒子の形は円盤や円筒状になるという。

 生物の遺伝子がなくても一定の条件がそろうと分裂が行われるとのことで、遺伝子の複製技術と組み合わせれば生物を構成する細胞を一から作る「人工細胞」が実現するかもしれないとしている。

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