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モンサント社の特許からは逃げられない?
記事提供元:スラド
taraiok 曰く、
モンサント社の特許問題で根の深い問題が露呈している。
モンサント社は 1994 年に自社の「ラウンドアップ除草剤」に対抗できる遺伝子組み換え作物の特許を取得、その作物をさまざまな場所で販売した。この遺伝子組み換え作物の耐除草剤特性は種子にも遺伝する。種子を (隠し持って) 保存して次の年に撒いて育てれば、新たにモンサント社から種子を買わなくても同じ特性を持つ作物が作れる。このためモンサント社は「seed police」と呼ばれる調査機関を作り、1997 〜 2010 年の間に毎年約 500 農園を調査、特許料を払わずこうした作物を作った農民を訴え、そして裁判に勝訴してきた (ars technica の記事、本家 /. 記事、本家 /. 記事 (その2) より) 。
そして今週、アメリカの最高裁判所は「農民が公開市場で買った大豆を植えるのは特許権侵害を引き起こしますか」という質問書をオバマ政権に対して出した。この質問の意図はモンサント社の遺伝子組み換え大豆の特性を持った種子が市場に出回っており、それを知らずに植えた農民がモンサント社に訴えられるという事例が発生していことから来ている。裁判所は一度は過去の事例から鑑みて、モンサント社への特許侵害に当たるという判決を出したものの、最高裁への上告の過程で政治的な判断が必要として、先ほどの質問書をオバマ政権に優先度の高い内容として出すことになった。
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