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2月の貿易統計:原発停止と原油高の組み合わせは貿易収支を悪化させる
記事提供元:ライフパートナーズ
3月22日に財務省から発表された2月の「貿易統計速報(※1下部に説明あり)」。輸出は前年同月より2.7%減って5兆4,408億円、輸入は9.2%増えて5兆4,079億円、貿易収支は329億円の黒字となりました。
地域別の輸出入状況に関する主な変化は、中国向け輸出が-13.9%、米国向け輸出が+11.9%、EU向け輸出が-10.7%、輸入が+8.7%です。
輸出において寄与度※2が大きかった品目を見ると、自動車が+1.1%と大きな伸びを見せています。輸入に関しては、原油および粗油が+2.9%、液化天然ガスが+3.5%と大きな伸びを見せています。
イラン産原油の輸入規制、世界的な金融緩和による過剰マネー、様々な要素が相まって価格が上昇している原油や、原発停止により代替燃料として使用量が増えている液化天然ガスの輸入増の影響で輸入が底上げされていますね。これらの問題が解消するメドは依然として立っておらず、影響は長期に及びそうです。輸出も欧州に引き続き、中国に景気のかげりが見え始めており、米国頼みの苦しい状況です。
※1日本から外国への輸出、外国から日本への輸入についての統計。
※2あるデータ全体の変化に対して、個々のデータの変化がどれくらい影響を及ぼしているかを表す指標。個々の寄与度の合計が全体の変化率(%)となります。
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