ベルギーの著作権管理団体、子供たちへの本の読み聞かせに著作権料を求める

2012年3月20日 12:58

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記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward 曰く、 ベルギーの図書館で子供向けに開かれているボランティアによる読み聞かせについて、著作権を管理するSABAMが使用料金を支払うように要求したという(The Next Webの記事TorrentFreakの記事本家/.)。

SABAMはベルギーの作家、作曲家、パブリッシャーが加入する権利者団体。Dilbeek図書館をはじめ、ベルギー国内の複数の図書館に対して年間250ユーロを支払うように要求したとのこと。グリム童話のような古典は著作権が消滅しているが、翻訳版を使用すれば料金が発生する。De Morgenの取材によると、SABAMは事実を認めたものの、図書館に対する連絡は個別の対応だと述べたという。一方、TorrentFreakの記事によれば、その後SABAMは読み聞かせによる使用料金の要求は誤解だと述べているようだ。文学作品の読み聞かせは上演にあたり、料金の請求が可能となるものの、Dilbeek図書館のケースで要求した使用料金は音楽演奏に関するものだけだとのこと。

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