ソーラーフロンティアと独ベレクトリック社、太陽光発電事業で合弁会社を設立

2012年3月16日 11:54

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 昭和シェル石油の完全子会社で、CIS薄膜太陽電池モジュール生産において世界最大手であるソーラーフロンティアは15日、太陽光発電EPC(設計・調達・建設)世界最大手である独ベレクトリック社(本社:ドイツ)と、合弁会社としてピーブイ・システムズ社(PV CIStems GmbH & Co. KG)を新たに設立したと発表した。これまでベレクトリック社とソーラーフロンティアは、低コストのシステムやメンテナンスなどの実現を通じてクリーンな太陽エネルギーを手頃な価格かつ安定的に提供することに取り組んできたが、これらの共同プロジェクトで生み出された知見を発展させ、さらに緊密な連携をとるために合弁会社を設立した。

 ピーブイ・システムズ社は、ドイツ・ミュンヘン近郊のグリューンヴァルト(Grunwald)の本社を拠点にドイツで事業展開する。今後は市場のニーズと規制を踏まえたうえで、他の国々でもピーブイ・システムズ社の事業会社を設立することを視野に入れている。なお、新会社の取締役会は、ベレクトリック社とソーラーフロンティアからの同数の代表者により構成される。

 同合弁会社は、太陽光発電設備の開発、施工、販売を行う。ピーブイ・システムズ社は、世界中の顧客へ経済性の高い太陽光発電を提供するために、ベレクトリック社のEPCとプロジェクト開発の豊かな経験と、ソーラーフロンティアのモジュール生産のノウハウを組み合わせることにより、クオリティーの高いターンキーソリューションを実現する。
 
 ソーラーフロンティア取締役常務執行役員の平野敦彦氏は、「ベレクトリック社の膨大な経験と専門知識は、合弁会社の重要性を高めている。2010年以降、ベレクトリック社は当社と協働で実施したものを含め、住宅用から産業用に至るまで様々な環境・形態で、技術を駆使して700メガワットを超える発電設備を設置してきた。ベレクトリック社のソーラーフロンティアに対する信頼性は、当社のCIS薄膜太陽電池の性能が優れていることを証明している」とコメントしている。

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