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伊藤忠が粘着テープメーカーの寺岡製作所と資本・業務提携
伊藤忠商事が、粘着テープ業界大手の寺岡製作所と資本業務提携契約を締結し、同社が発行する第三者割当増資の全株式を引受けすることに合意したと発表。第三者割当増資が2012年3月29日に開催予定の寺岡製作所臨時株主総会において承認されることを条件に、伊藤忠商事は寺岡製作所発行済株式の25.00%(議決権株式保有比率25.35%)を保有し、同社は伊藤忠商事の持分法適用関連会社となる。
寺岡製作所は大正10年創業、90年を超える歴史ある粘着テープメーカーであり、祖業の梱包・包装用テープを始め、電機・電子用テープや産業用テープなどの多様な商品を製造している。近年では、高付加価値商品の裾野を広げる戦略を進めており、導電性粘着テープ、及び電子部品用マスキングテープで業界上位のポジションを獲得している。
近年、携帯電話・スマートフォン・モバイル端末の普及に伴い、電機・電子用テープの国内外における需要が拡大している。電機・電子分野に於ける粘着テープ・フィルムの全世界の市場規模は、スマートフォン・モバイル端末の市場拡大と共に、2010年の6700億円が2014年には8000億円を超えると予想されるなど、成長市場として注目されている。
そうした中、グローバルに事業を拡大していくためのパートナーを模索していた寺岡製作所と、グローバルに成長している衛材・エレクトロニクス分野においてグループ全体として多様な展開を図る伊藤忠商事の思惑が合致。粘着テープ用原材料の供給を中心に長年に亘る取引関係にあったこともあり、今回の資本・業務提携に至ったという。
恐らく多くの人が、成長を続けるスマートフォン・タブレット端末関連市場に、粘着テープが大きく貢献しているとは想像もしていなかったのではないだろうか。しかし、スマートフォン・タブレット端末関連だけでなく、工場や発電所、電車や飛行機にまで使用されるなどその用途は幅広い。寺岡製作所のHPで目を引く「すごいことほど、目に見えない」の言葉。グローバルに展開する伊藤忠商事との連携により、この目に見えない優れた技術を、世界の舞台で見せつけることが出来るであろうか。
※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
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