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細胞単位での温度測定を可能にする蛍光プローブ
記事提供元:スラド
tarxz 曰く、 東京大学大学院、奈良先端科学技術大学院大学などの研究チームが、世界で初めて生きた細胞内の温度分布を計測できる蛍光プローブの開発に成功し、実際に生きた細胞内部の温度分布を計測し、画像としてとらえることに成功したとのことだ (科学技術振興機構のリリース、中日新聞)。
サルの腎臓細胞を使って62個の細胞の温度分布を解析したところ、細胞核の温度は周囲の細胞質より平均で0.96度高く、細胞分裂に関係する中心体も平均0.75度高かったとのことだ。癌細胞が正常細胞に比べて高温なことは知られており、よって癌の診断に役立つ可能性がありそうだ。
「蛍光プローブ」を細胞内に注射し、その発光時間を調べることで温度を測るという仕組みだそうだ。今後は注射ではなく、細胞が自然に蛍光プローブを吸収する形にしたいとのこと。
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