三菱自、米自動車レースにEV「アイ・ミーブ」プロトタイプで参戦

2012年3月2日 17:47

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『i-MiEV』プロトタイプ(スケッチ:フロント)(画像:三菱自動車)

『i-MiEV』プロトタイプ(スケッチ:フロント)(画像:三菱自動車)[写真拡大]

  • 『i-MiEV』プロトタイプ(スケッチ:リヤ)(画像:三菱自動車)

 三菱自動車は1日、米コロラド州で開催される伝統のイベント「パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム」の2012年度の大会に、世界に先駆け量産を始め、日本、欧州、北米ほか世界展開を進めている電気自動車(EV)『i-MiEV(アイ・ミーブ)』のプロトタイプで参戦すると発表した。

 ドライバーは、21回のダカールラリー出場経験を持ち、2002~2003年には『パジェロ』、『パジェロ エボリューション』で総合優勝2連覇を果たした、増岡浩(ますおか ひろし)を起用する。

 今回出場する『i-MiEV』のプロトタイプは、『i-MiEV』で使われているEVコンポーネントを使用する予定。このレースで得られた結果は、三菱自動車が今後市販化する予定の電動車両(EV/PHEV)で、耐久性・信頼性の高いクルマ作りにフィードバックしていく。

 また、同レースには、同社の開発部門に加え、バッテリーやモーターなどのEVコンポーネント製造会社のエンジニアも派遣することで、人材交流や技術の継承やノウハウを伝授し、電動車両開発を一層強化していく。

 なお、「パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム」は、米コロラド州のロッキー山脈にあるパイクスピーク山で、標高約4,300mの頂上まで標高差1,500mを一気に駆け上がる自動車と二輪車の自動車競技。1916年から続く、米国でも歴史のあるレース。スタート地点とゴール地点で自動車の走行性能に影響する気圧、気温、天候などの条件が大きく変化するなど、様々な条件でクルマの性能を発揮できるようなセッティングを要するのが特徴。

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