ターゲットとしたウイルスを無害化する「スーパー抗体酵素」、大分大の研究者が人間向けの開発に成功

2012年3月1日 06:00

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記事提供元:スラド

insiderman 曰く、 大分大学工学部の宇田泰三教授らが、ウイルスを破壊する「スーパー抗体酵素」の開発に成功したという(毎日新聞読売新聞)。

 「スーパー抗体酵素」とは、標的としたタンパク質を酵素的に分解するという物質(解説PDF)。これまでエイズウイルスやピロリ菌、インフルエンザウイルスを対象とするスーパー抗体酵素が開発されていたのだが、これらはマウスから作っていたため、人間への投与については問題が指摘されていたという。

 今回、宇田教授らは狂犬病のワクチンを接種した人の血液からスーパー抗体酵素を精製することに成功。マウスを使った実験では、ウイルスに対する効果が見られたという。

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