半導体・液晶・太陽電池の製造装置関連銘柄特集(2)

2012年2月25日 13:09

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

国内の半導体製造装置大手メーカーの11年10~12月期の受注状況を見ると、ややまだら模様となっている。半導体製造装置メーカーは各々の得意分野で事業を展開しているため・・・。

国内の半導体製造装置大手メーカーの11年10~12月期の受注状況を見ると、ややまだら模様となっている。半導体製造装置メーカーは各々の得意分野で事業を展開しているため・・・。[写真拡大]

■半導体製造装置はスマートフォン関連が下支え、ただし本格回復は12年後半以降に後ずれの見通し

  国内の半導体製造装置大手メーカーの11年10~12月期の受注状況を見ると、ややまだら模様となっている。半導体製造装置メーカーは各々の得意分野で事業を展開しているため、半導体製造の前工程や後工程の違いなどで、受注動向が異なることも影響しているだろう。

  ダイシングソーやグラインダが主力のディスコ <6146> は、全社ベースの受注高が11年7~9月期比6%減の199億円だった。薄膜形成プロセス装置が主力の日立国際電気 <6756> は、エコ・薄膜プロセス事業の受注高が同37%増の157億円だった。メモリ用・非メモリ用テスタが主力のアドバンテスト <6857> は、半導体・部品テストシステム事業の受注高(米ベリジー社を含む)が同17%減の182億円だった。洗浄装置が主力の大日本スクリーン製造 <7735> は、SE事業の受注高が同31%増の431億円だった。コータデベロッパ、エッチング装置、成膜装置などが主力の東京エレクトロン <8035> は、SPE事業の受注高が同97%増の1449億円だった。

  12年の見通しについては、各社ともにやや慎重な見通しとなっている。大日本スクリーン製造 <7735> は、前半は調整局面として、後半からの回復を想定している。東京エレクトロン <8035> は、11年10~12月の受注高が大幅に増加したが、12年1~3月の受注については半導体市況回復遅れなどで弱含む見通しとしている。エッチング装置、測長SEM、ダイボンダなどが主力の日立ハイテクノロジーズ <8036> は、電子デバイスシステム事業の11年10月~12年3月の受注見通しを従来の578億円から526億円に下方修正した。

  半導体製造装置の受注に関しては、半導体の微細化投資、需要が好調なスマートフォン、タブレット端末、サーバーなど先端分野への開発投資が下支える模様だ。また、米インテルが12年の設備投資として11年(推定108億ドル)比16%増の約125億ドル規模を計画し、韓国サムスン電子が先端ラインへの設備投資を積極化させる方針であることも、追い風として期待されている。しかし、パソコンの需要停滞などでDRAMの市況回復が遅れていることもあり、量産投資の本格回復は12年後半以降との見方が強まっている。

  なお、日本半導体製造装置協会(SEAJ)の予測(12年1月5日発表)によると、輸出を含む日本製半導体製造装置の販売額は、11年度が前年度比5.9%減の1兆1682億円、12年度が同3.8%減の1兆1238億円、13年度が同20.0%増の1兆3486億円としている。次世代半導体が量産段階に入ることなどで、12年後半から成長局面に転じるとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。

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