パナソニック、住宅用の創蓄連携システムを受注開始 太陽電池と蓄電池を連携

2012年2月24日 11:11

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パワーステーション(左)とリチウムイオン蓄電池ユニット(右)(画像:パナソニック)

パワーステーション(左)とリチウムイオン蓄電池ユニット(右)(画像:パナソニック)[写真拡大]

  • システムの概要図(画像:パナソニック)

 パナソニックは23日、新開発のパワーステーションにより、太陽電池とリチウムイオン蓄電池を連携させ、停電時はもちろん平常時でも電力を有効活用できる「住宅用 創蓄連携システム」を3月21日より受注開始すると発表した。希望小売価格は、リチウムイオン蓄電池ユニットが121万8,000円(税込)、パワーステーションが67万2,000円(税込)。

 蓄電池システム単独の場合、停電時に蓄えた電気を使い切ると再充電ができない。また太陽光発電システム単独の場合、夜間の利用ができない上、日中でも天候の影響により供給が不安定になる場合がある。今回受注を開始するシステムは、太陽電池と4.65kWhリチウムイオン蓄電池ユニットに加え、太陽電池と蓄電池のパワーコンディショナー機能を一体化した新開発のパワーステーションで構成しており、日中は太陽光で発電した電力を使用できる上、余剰電力は蓄電池に繰り返し充電可能。蓄電池に蓄えた電力は日中の電力供給を安定化し、夜間に利用できる。

 また、停電時に利用したい照明器具、冷蔵庫や通信機器などをあらかじめ取り決めて配電しておくことで、停電してもコンセントを差し替えせずに使用できる。さらに、平常時は系統電源から深夜電力を充電し、日中は蓄電池に蓄えた電力を利用して系統電力のピーク抑制に貢献できるモードや、太陽光発電の余剰電力を蓄えて夜間に活用することでクリーンエネルギーを最大活用するモードなど、生活者の好みにあわせたモード選択が可能となっている。

 パナソニックは、家庭における再生可能エネルギー活用化とエネルギーベストミックスを実現する今回のシステムを、「スマートハウス時代の新しい配電インフラ」として今後さらに普及促進を図っていく。

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