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トヨタ、HV車の使用済みニッケル水素電池を利用した定置型蓄電システムを開発
トヨタ自動車は17日、電池原料のより効率的な活用を目指し、ハイブリッド(HV)車の使用済みニッケル水素電池を再利用する定置型蓄電システムを開発し、実証実験を開始したと発表した。
従来、電池容量が下がり自動車用途としては使用できなくなったハイブリッド車用のニッケル水素電池は、販売店等で回収した後、解体・還元処理等を行い電池原料として再びハイブリッド車用ニッケル水素電池へとリサイクルしていた。しかし、回収した電池を組合せることで自動車用途に比べ重量や体積に制約の少ない定置型蓄電システム用として利用できる物が多かった。今回の定置型蓄電システムへの再利用は、こうした状況を鑑み開発したもの。なお、定置型蓄電システム用として使用後は、再びハイブリッド車用ニッケル水素電池の原料へリサイクルする。
トヨタは、定置型蓄電システムの事業化に向けた検証のため、名古屋トヨペット(本社:愛知県名古屋市)の太田川店に定置型蓄電システムを設置し、性能や耐久性、CO2の低減、省エネ効果を把握していく。
また今年3月からは、トヨタが参画している北九州スマートコミュニティ創造事業において、省エネシステムを整備するスマートファクトリーの一つである豊田合成(本社:愛知県清須市)の北九州工場内でも、同様の定置型蓄電システムを設置した実証実験を開始する予定。
トヨタは、今回の実証実験を通して、持続可能な循環型社会の構築をより一層すすめるための実効ある施策を提示していく方針。
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