JR東日本、蓄電池駆動電車システムの実用性確認試験を実施

2012年2月8日 12:46

印刷

画像:JR東日本 

画像:JR東日本 [写真拡大]

 JR東日本は7日、非電化区間の新たな環境負荷の低減方策として開発を進めている「蓄電池駆動電車システム」について、今回、試験の最終段階として非電化区間である烏山線での充放電試験、走行試験を実施し、システムとしての実用性を確認すると発表した。

 JR東日本は、2008年度から車両センター構内や電化区間で「NE Train スマート電池くん」を使用して走行試験を実施し、性能評価や技術的検証を重ねてきた。今年度は試作した充電設備による急速充放電試験や、蓄電池を座席下に収納した走行試験を行っている。
 
 蓄電池駆動電車システムは、車両に大容量の蓄電池を搭載して非電化区間の走行を可能にするもので、気動車のエンジンから発生する排気ガスの解消や、二酸化炭素・騒音低減の実現を目指している。

 同電車は、電化区間では通常の電車と同様に架線からの電力により走行すると同時に蓄電池を充電する。非電化区間では蓄電池の電力で走行し、一部の駅に設置する専用の充電設備において走行に必要な充電を行う。

関連記事