「ソーシャルメディア欲」はアルコールや煙草よりも抗えない

2012年2月6日 20:14

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記事提供元:スラド

capra 曰く、 現代人の持つTwitterやFacebook、また電子メールなどをチェックしたいという欲求は、アルコールや煙草への欲求よりも強いとの研究結果が発表された(Medical Daily本家/.MailOnlineGuardian)。

 研究は18~85歳の被験者200人以上にBlackBerry端末を渡して行われた。この端末は研究チームとのメール送受信のみに利用できるよう制限されていたとのこと。ブラックベリーでのメッセージを通じ、研究チームは被験者に対し1日の14時間の間に7回、一週間にわたって「欲求」に関する質問を行った。質問の内容は何らかの衝動を現在もしくは30分以内に感じたか、どのような衝動を感じたのか、その強さ、複数の衝動間での葛藤、そしてその衝動に従ったか、抑えたかというものであった。

 この調査結果によると、最も抑えづらい衝動は「睡眠欲」と「余暇欲」だったという。これは仕事やその他の義務に追わる状態と、それに対し休息およびリラックスしたいといった自然な傾向との間の綱引きを表していると考えられるとのこと。また仕事欲も抑えづらいことが明らかになったとのことで、これは仕事が自己アイデンティティに繋がっており、生活の様々な面に影響を及ぼすものでもあり、さらにやるべき事が為されない場合にはペナルティも発生するためであるという。

 また、「ソーシャルメディア欲」もあらがえない欲だという。これはコストがかからないためつい手を出してしまうというのが理由としてあり、アルコールや煙草への欲求とソーシャルメディア欲を比較した場合、前者には金銭的にも長期的視点からもマイナス面が存在するため、ソーシャルメディア欲の方が勝るとのこと。ただし頻繁にソーシャルメディアを確認する行為は結果的に多くの時間を割くことに成りかねないと研究者らは指摘しているとのことだ。

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