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今や当たり前のエコハウス、細分化する住まいの形
エコハウス+空間重視の商品がヒットのカギと言っても過言ではない戸建住宅。大手ハウスメーカーも次々と新商品を発表している。
開放感を求めるデザイン、機能性を重視した空間の利用など、住宅市場が伸びてきた理由の一つに住空間の使い方の進化が挙げられる。吹き抜けやロフトなどは現在でも人気が高いし、リビングから直接ウッドデッキや庭に繋がるつくりなどもよく見られる。しかし、昨年劇的に変化した国民の住宅に対する意識は、エネルギー問題を改善するようなエコ住宅重視の方向に向かった。さらに、それ自体もスタンダードになりつつある今、オーナーの満足度を得るには、そこに個性的なデザインや有効な空間使いを提案しなければ、細分化する価値観に対応できなくなってきている。
そんな中、大手住宅メーカーの三井ホームは昨年末、新商品の注文住宅「chou chou with ECO(シュシュ ウィズ エコ)」を発表した。この住宅は次世代省エネルギー仕様の高気密・高断熱な性能を標準でクリアしており、太陽光発電システムや太陽熱ソーラー、家庭用燃料電池も備え、創エネ仕様となっている。また、女性目線にこだわった"あったらいいな"を叶える住まいをコンセプトに、例えば、家族の成長に合わせて変化する子供室やリビングと庭が繋がるファミリーコモンなどがある『チャーム』などをはじめ、いくつかのデザインを用意している。
他にもミサワホームが先日、小屋裏スペースをフル活用した木質系戸建住宅「自由空間 LOFT(ロフト)」を販売開始した。独自の木質パネル接着工法を採用する同社の住宅は、壁や屋根などのパネル自体が柱や梁の役目を担う強固な一体構造のため、設計上の制約を受けにくいことから、ロフト収納や吹ぬけを設置しやすいというメリットを活かしており、同商品も"ロフトタイプ"と"スカイロフトタイプ"を用意している。同商品は子育て中のキッズファミリーをメインターゲットとしており、さらに、最先端のスマートハウス仕様となっている。
昨年、元年と呼ばれた「スマートハウス」をスタンダード的な扱いで捉え、住まい手の様々な要望に応えていくということもアピールしていかなければならない市場の動きは、ますます細分化する住まいの形を象徴している。
※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
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