ホンダ、国内四輪販売店へホンダソルテック製太陽光発電システムを設置

2012年2月6日 11:03

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 ホンダは4日、国内の四輪販売店において、2013年度末までに全国合計1メガワットのホンダソルテック製太陽光発電システムを設置するプロジェクトを計画し、同日、そのプロジェクトにおける最初の設置店となる、「Honda Cars 東京中央 足立小台店」(東京都 足立区)へ、9キロワットの太陽光発電システムを設置したと発表した。

 これまでもホンダは、低炭素社会の実現を目指し、自動車業界において国内トップとなる合計3.3メガワットの太陽光発電システムを日本国内の各事業所に設置してきた。以前より、国内の四輪販売店にも太陽光発電システムを設置してきたが、販売領域におけるさらなるCO2排出量削減を目的に、現在の発電量などを表示する顧客向けの太陽光発電モニターの設置を含めた、今回の設置計画を決定した。また、2013年稼働開始予定の寄居工場には、国内自動車工場として最大となる、2.6メガワットのホンダソルテック製太陽電池を設置する予定。

 ホンダソルテックのCIGS薄膜太陽電池は、製造過程における使用エネルギーが少ないうえ、曇天時や、朝や夕方の弱い太陽光でも結晶シリコン系太陽電池と比べて発電量が多いという特性があり、全国の販売店へ設置を予定している合計1メガワットの太陽光発電システムによる予測年間CO2削減効果は約310tとなる。

 ホンダは、「自由な移動の喜び」と「豊かで持続可能な社会」の実現を目指し、二輪車、四輪車、汎用製品の生産および使用時におけるCO2排出削減に加え、家庭用ガスエンジンコージェネレーションユニットや薄膜太陽電池など、各家庭でエネルギーを創出する商品を展開することにも力を注いでいる。

 今後は、CO2排出「ゼロ」、エネルギーマネジメント技術によるエネルギーリスク「ゼロ」、リデュース・リユース・リサイクルで廃棄物「ゼロ」という「トリプルゼロ」の考えのもと、気候変動、エネルギー、資源問題にホンダ独自の技術と事業活動で取り組むことで、究極の目標である環境負荷ゼロ社会の実現を目指していく。

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