米アップル、「iTunes U」アプリを公開 著名大学のコースが全て利用可能に

2012年1月23日 12:23

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 米アップルは19日(現地時間)、教育者と学生らに向けて、iPad、iPhone、iPod touchを使いながら、講義を行ったり、受講したりするために必要な全てのものを提供する、全く新しいiTunes Uアプリケーションを発表した。

 全く新しいiTunes Uアプリケーションにより、教育者らは、講義、課題、教科書、小テスト、時間割といった重要な要素を含む、講座そのものを作成・管理し、世界中にいる何百万人ものiOSユーザーに提供できるようになる。一方、iOSユーザーは、iTunes Uアプリケーションを通じて、ケンブリッジ、デューク、ハーバード、オックスフォード、スタンフォードといった著名大学が提供する世界最大の無料教育コンテンツのカタログを利用できるのと同時に、K-12(幼稚園から高校)に属するあらゆる教育機関でも、iTunes Uアプリケーションを通じてすべてのコースを提供できるようになった。iTunes Uは既に7億本を超えるダウンロードを数え、学生らには大人気の学習ツールになっている。

 「学生の皆様はこの全く新しいiTunes Uアプリケーションで、どこにいても世界でもっとも権威ある大学のコースを受講することができる。教育者の方々についても、これほど革新的な方法で全てのコースを提供できたことはかつてなかった。特定のテーマに興味のある誰もに、教室だけに限らず、世界中のどこからでも学ぶ機会を提供するのがiTunes Uアプリケーションである」と、米アップルのインターネットソフトウェア&サービス担当シニアバイスプレジデント、エディー・キュー氏は述べている。

 iTunes Uが登場するまでは、著名大学の教育コンテンツが利用できたのは、その授業に出席していた学生だけだった。こうした障壁はもはや、iPad、iPhone、iPod touch向けのiTunes Uアプリケーションの登場により存在しなくなった。学生はどこにいても、あらゆるコースの教材に指先だけで自由にアクセスして教科を履修できる。

 また、iTunes Uアプリケーションでは、新しい教科書もアプリケーションの中からすぐに入手できる。また、iBooksで取ったノートは全てまとめて簡単に見直すことができる。教科書や書籍を読む、授業やレポートのプレゼンテーションを見る、講義や課題のリストを確認するなどに加え、iTunes Uアプリケーションでは、プッシュ通知を通じ、授業、講義、クラスに関する最新情報を常に受け取ることができる。この新しいiTunes Uアプリケーションは、App Storeから無償でダウンロードできる。

 教育者らは、コース、小テスト、プリントなどの配布物をウェブベースのツールで簡単に作成・管理・共有し、それらのコンテンツやリンクをiTunes Uアプリケーション、インターネット、iBookstore、App Storeから、カリキュラムの一部として利用できる。これに加え、Keynote、Pages、Numbersで作成した書類や資料、iBooks Authorで作成した教科書などもアップロードして配布することも可能になる。

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