ナイキ、様々な動きを測定し日常生活をスポーツにする「NIKE+ FuelBand」を発表 

2012年1月20日 11:33

印刷

「NIKE+ FuelBand」(画像:ナイキジャパン)

「NIKE+ FuelBand」(画像:ナイキジャパン)[写真拡大]

 米ナイキは19日(現地時間)、日々様々な動きを測定し、記録することで人々がさらに活動的になることを促す新製品「NIKE+ FuelBand(ナイキプラス フューエルバンド)」を発表した。活動量は「NikeFuel」という新しい単位で測定され、活動量が増えるとNikeFuelを多く得ることになる。

 一日中装着することを想定して、人間工学に基づき使い手に優しく設計されたNIKE+ FuelBandには、加速度計が用いられている。LEDドットマトリクス表示で手首の動きによって異なる活動の動きの情報が提供される。時間、カロリー、歩数とNikeFuelの4つの情報が提供されるが、性別や体型に基づいて測定されるカロリーとは異なり、NikeFuelはその人の体型などにかかわらず同じ活動を同じポイントとして一定に加算する。

 ユーザーは、その日の活動の目標や、獲得したいNikeFuelの量を設定する。NIKE+ FuelBandディスプレイには20のLEDライトがあり、ユーザーの目標達成に近づくにつれてその色が赤から緑に変化していく。FuelBandは内蔵しているUSB、またはブルートゥース経由で無料のiPhoneアプリを使用して無線でNike+ウェブサイトにつなぎ、毎日の活動を記録する。アプリのインターフェイスもゴール達成を目指すユーザーを励ます。

 ナイキのCEOであるマーク・パーカー氏が、ニューヨークで行われたイベントでNIKE+ FuelBandを紹介。発表会では、ツールドフランスで7度優勝を果たしたランス・アームストロング氏、オクラホマシティの得点王であり、オールスターのケビン・デュラント氏、2011年世界陸上女子100mチャンピオンのカルメリタ・ジーター氏も出席した。

 パーカー氏は、「NIKE+ FuelBandは、ナイキがさらに新しくエキサイティングな方法で現実とデジタルの世界をつなげられる可能性を示すもの。ナイキは常にアスリートに刺激を与えてきた。NIKE+ FuelBandもシンプルで楽しく、わかりやすい方法でモチベーションを与えるものになる」と述べた。

 アームストロング氏は、「NikeFuelとFuelBandの優れたところは、一日中、毎日の行動を実際の数字にして示してくれるところ。これによって、みんながもっとスコアを上げるために頑張ろうとやる気を持つだろう。みなさんをより活動的にするツールである」と述べている。また、デュラント氏は、「NikeFuelでは、自分が運動したことが認められる。みんなが、毎日の運動量を得点表のようにして見ることができる。それでさらに活動的になれるだろう」と述べた。ジーター氏は、「エリート選手でなくても、NikeFuelからモチベーションを得られる。活動することでほめられて、その量をほかのスポーツをしている人とも比べることができる」と述べている。

 なお、NIKE+ FuelBandは、アメリカではNikestore.comで、1月19日から小売希望価格149ドルで予約注文を開始する予定。

関連記事