ソーラーフロンティア、世界最大級の米太陽光発電所にCIS薄膜太陽電池を供給

2012年1月19日 11:37

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 昭和シェル石油子会社のソーラーフロンティアは18日、EDFエネルジ・ヌーベル(EDF Energies Nouvelles)の子会社である米電力会社のエネクスコ社(enXco)と、米カリフォルニア州に建設される太陽光発電所に最大で150メガワットピークのCIS薄膜太陽電池を供給する契約を締結したと発表した。

 まずは、2011年の第4四半期には、カリフォルニア州カーン郡におけるカタリーナ・ソーラープロジェクトに向けて26メガワットピーク分の太陽電池を供給した。同発電所が完成するとCI(G)S系太陽電池を搭載したものとしては世界最大、CI(G)S系以外を含めても世界最大級の太陽光発電所となる。

 同発電所は2段階に分けて建設される。第1段階である約60メガワットピーク分の設備は2012年末までに、残りの設備は2013年6月までに稼働を開始する予定。同発電所で生産される電力は約3万5,000世帯分の年間使用量に相当し、毎年およそ7万4,000トンの温室効果ガスの排出が削減される。

 ソーラーフロンティア常務執行役員(国内営業・海外営業・発電事業プロジェクト部門担当)の平野敦彦氏は、「今回の受注はソーラーフロンティアだけでなく、CI(G)S系太陽電池産業全体にとって画期的な成果といえる。低コストで高い発電量(kWh)を誇るCIS薄膜太陽電池を提供することで、ソーラーフロンティア独自のCIS技術がいかに魅力的であるかをお客様に示すことができた。今回のプロジェクトは、CIS薄膜太陽電池が米国のみならず世界中で注目されるきっかけとなるだろう。大規模太陽光発電所の開発と建設を通じて産業界に貢献しているエネクスコ社に、ソーラーフロンティアのCIS薄膜太陽電池を供給することができ光栄に思う」と述べている。

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