小学館、学習雑誌「小学三年生」と「小学四年生」を休刊へ

2011年12月1日 21:59

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 小学館は1日、創業以来の基幹雑誌である「学年別学習雑誌」の編成等について長期的な視点から展開案を検討してきた結果、『小学三年生』と『小学四年生』の2誌について、2011年度末(2012年2月3日発売3月号)をもって休刊することを決定したと発表した。

 学年別学習雑誌は、創刊以来、常に子どもたちの成長と環境の変化に合わせて、その内容を刷新し続けてきた。また総合的な内容を持つ学習雑誌からは、『コロコロコミック』をはじめ、『てれびくん』、『ぷっちぐみ』などの専門的な内容の雑誌を輩出しており、それぞれのジャンルでのナンバーワン雑誌として多くの読者に支持されている。
 
 しかし、今回『小学三年生』と『小学四年生』の2誌を休刊するという判断に至ったことについて、同社は、「近年の社会状況や生活環境の変化はたいへん大きく急激で、趣味や価値観の多様化、情報の細分化と専門化など、大人の世界で起きている事象が、そのまま子どもたちの世界でも現実化してきている。その中で、『学年別』に『男女共通』で『総合的な内容を持つ』雑誌という刊行形態の枠内では、成長と変化が著しい小学校中学年の子どもたちのニーズに必ずしも合致しなくなってきた」と説明している。
 
 一方、同社は、今回休刊が決定した2誌と、一昨年度休刊した『小学五年生』と『小学六年生』に代わり、それらの対象読者である中高学年の子どもたちに向けて、学習雑誌のノウハウを活かしたまったく新しいムックシリーズ『小学館の学習ムック』を立ち上げ、子ども向け出版事業の新ジャンルを開拓していく方針。来春刊行予定の同新シリーズの詳細については、今後発表するという。
 
なお、低学年向け学習雑誌『小学一年生』と『小学二年生』は、新しく魅力的な企画を満載して次年度以降も刊行していく。


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