GSユアサのリチウムイオン電池、民間企業で初めて導入された電気バスに採用

2011年11月30日 16:41

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サントリーが導入した電気バス(画像:サントリーホールディングス)

サントリーが導入した電気バス(画像:サントリーホールディングス)[写真拡大]

 GSユアサは30日、同社が製造・販売している産業用リチウムイオン電池モジュール「LIM50E-8」が、民間企業で初めて導入された電気バスに採用されたと発表した。

 同社の「LIM50E-8」は、大型リチウムイオン電池のパイオニアとして長年培ってきたノウハウを結集して開発したリチウムイオン電池。従来のリチウムイオン電池と比較して体積エネルギー密度を50%以上向上しており、電気バス以外にも無停電電源装置(UPS)や電力貯蔵装置など、高容量用途に適したリチウムイオン電池。

 同電池を採用した電気バスは、早稲田大学理工学術院・紙屋 雄史教授の監修のもと「短距離走行・高頻度充電」を最大の特長として開発されており、従来の電気バスの課題である電池の搭載容積や質量を大幅に削減している。紙屋教授が取り組む電気バスの研究・開発は、以前にも環境省や経済産業省、NEDO等のモデル事業に指定されている。

 今回、サントリーは、工場見学用のバスの運行状況や条件に適していることから、民間企業として初めて電気バスを導入することを決定。10月29日より山梨県にあるサントリー天然水南アルプス白州工場の見学ツアーで同電気バスが活躍している。

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