NASA、新火星探査車「MSL」を打ち上げ

2011年11月28日 15:45

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記事提供元:sorae.jp

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 米航空宇宙局(NASA)とユナイテッド・ローンチ・アライアンス社(ULA)はアメリカ東部標準時間11月26日10時2分(日本時間11月27日0時2分)、火星探査車「マーズ・サイエンス・ラボラトリー(MSL)=キュリオシティ」を載せたアトラスロケット(アトラスV)を、ケープ・カナベラル空軍基地から打ち上げた。

 打ち上げられたロケットは順調に飛行し、打ち上げから約44分後、「キュリオシティ」が所定な軌道に投入され、打ち上げが成功した。

 「約9月間の旅で赤い惑星に向かうキュリオシティの打ち上げを成功させ、ULAはとても誇りに思っています」

 今回の打ち上げについて、ULA社のジム・スポンニック(Jim Sponnick)副社長はこのように述べた。

 「キュリオシティ」は2012年8月に火星の「ゲール・クレーター」に着陸する予定で、約2年間にわたって、火星に生命が存在していたかどうかの痕跡を探る。

 「キュリオシティ」はこれまで開発されたローバーの中で最も大きく、計10種類の観測装置を搭載し、より大きなホイールを使って、広範囲にわたっての調査ができる。また、太陽電池ではなく、原子力電池を用いることで、季節や砂塵の影響を受けずに活動が可能だという。

 さらに、「キュリオシティ」は従来のエアバッグ方式ではなく、「スカイ・クレーン(Sky Crane)」と呼ばれる新しい方式で火星表面に着陸する。火星大気圏に突入し、パラシュートで減速した後、降下部分(ディセント・ステージ)がロケットエンジンを点火してさらに減速。そして、降下部分が上空約10mの地点で滞空し、クレーンを使って「キュリオシティ」を降ろし、「キュリオシティ」の着地を確認した後、再び上昇し、離れた地点に落下する。

 写真=NASA

 ■NASA Launches Most Capable and Robust Rover to Mars
http://www.nasa.gov/mission_pages/msl/news/msl20111126.html

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