丸紅と高島、JAソーラーと提携 独自の太陽光発電システムを新築住宅に供給

2011年11月25日 18:14

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 丸紅と太陽光発電システム販売最大手の専門商社高島は24日、共同で、セル生産実績で世界2位のJA Solar Holdings Co.,Ltd.(以下JAソーラー)と提携したと発表した。

 国内の太陽光発電システム市場は、補助金・電力買取制度と再生可能エネルギー法案の成立等を受け、今後の市場拡大が予想されている。丸紅は川上から川下まで主要部材のトレードを中心にグローバルにバリューチェーン展開してきた。一方高島は、1994年から太陽光発電の普及に取り組んでおり、既築住宅市場を中心に累計40,000件以上の販売実績を重ねてきた。

 しかし、新築市場では住宅会社がメーカーを選択する傾向が強く、よりコストパフォーマンスが重視される傾向にある。大手ハウスメーカーでは、政府・自治体の普及政策や住宅業界でのHEMS導入の流れ等を受け、搭載率が50%を超えたと見込まれるものの、住宅着工の約8割を占める地場ホームビルダーや工務店では太陽光発電システムの導入が進んでおらず、新築市場全体での設置率は低迷しているのが現状。

 このような背景の中、丸紅は高島と共同で、セル生産実績世界2位で優れたコストパフォーマンスが期待されるJAソーラーと提携し、高島の既築住宅向け販売件数No.1の実績で培った経験を活かし、JAソーラーの太陽電池モジュールと各種構成機器を多様な日本家屋向けに「スマイルソーラー」として独自にシステム化し販売する。

 11月より関東圏の地場ホームビルダーや工務店等、新築市場を中心として先行販売を開始し、全国に順次拡大する予定。2014年度には全国の新築戸建て住宅向け太陽光発電システム市場の10%のシェアに相当する40MW規模(約1万戸)の販売を目指す。

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