IHI、東京消防庁からリチウムイオン蓄電システム83台を初受注

2011年11月17日 17:52

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IHI、東京消防庁からリチウムイオン蓄電システム83台を初受注(画像提供:IHI)

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 IHIは17日、東京消防庁から、リチウムイオン蓄電システム83台を一括で受注したと発表した。今回の受注は、IHIとしてリチウムイオン蓄電システム初受注となるもので、納期は2012年3月の予定。

 今回受注したリチウムイオン蓄電システムは、東京消防庁麹町消防署をはじめとする都内33か所の消防署が対象となっているもので、ピークシフト機能、非常時蓄電池機能、および無瞬停機能を有する蓄電システム。

 ピークシフト機能は、東京電力の商業用電力から蓄電し、昼間等需要の高い時間帯に放電をおこない電力消費量の平準化を行う。非常時蓄電機能は、商用電源が停電した場合に、蓄電池から3時間程度の電力(エネルギー量:8.4kWh)供給が可能となる。また、無瞬停機能により、停電時に電源が途絶えることなく、蓄電システムから電源供給が行える。

 今回、東京消防庁は、蓄電池の「安全性を考慮し、高温等の温度変化においても化学反応をしない安全な材質を用いたオリビン型構造リン酸鉄リチウム電池」を指定し、入札を実施。IHIが11月14日におこなわれた入札で落札した。

 IHIでは、A123Systems社と事業提携を結び、リチウムイオン電池システムの事業化を開始している。IHIリチウムイオン電池システムの優れた安全性と競争力を活かし、今後とも、低炭素社会の実現に向け、より一層リチウムイオン電池事業を推進していく。

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