フランスの電力会社、グリーンピースのPCを攻撃したとして罰金150万ユーロに処せられる

2011年11月17日 07:00

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記事提供元:スラド

danceman 曰く、 フランス最大手電力会社のフランス電力公社(EDF)が2006年に環境保護団体グリーンピースのコンピューターに不法侵入していたとのことで、12日にパリ裁判所はEDFに対して罰金150万ユーロを支払うよう命じていた。また当時EDF原子力生産セキュリティーの副長だったPierre-Paul François氏に対しては30ヶ月の執行猶予付き禁固3年を、長官だったPascal Durieux氏に対しては2年の執行猶予付き禁固3年及び罰金10,000ユーロの支払いを命じた(本家/.eWeek記事)。

 送電する電力の90%以上を原子力に頼るEDFは近年グリーンピースと対立しており、2006年に、イギリス内における新規原子力発電所の建設に反対していたグリーンピース・フランス支部による妨害の意図及び計画を探るよう興信所のKargus Consultantsに依頼していたとのこと。同興信所は、グリーンピースの元キャンペーンディレクター、Yannick Jadot氏のコンピュータにトロイの木馬を仕掛け、個人的な電子メールやグリーンピースが作成した文書など1,400点を盗みだしていた。

 フランス諜報機関の元メンバーでもあった、Kargus Consultantsの責任者Thierry Lorho氏はスパイ行為を働いたとして2年の執行猶予付き3年禁固刑及び罰金4,000ユーロ、Jadot氏に対する50,000ユーロの支払いを裁判所に命じられたとのこと。

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