タカシマヤ・タイムズスクエアのイルミネーション 今年は100%太陽光発電で点灯

2011年11月15日 22:54

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「SUN LAMPイルミネーション」(画像提供:ネクストエナジー・アンド・リソース)

「SUN LAMPイルミネーション」(画像提供:ネクストエナジー・アンド・リソース) [写真拡大]

  • 渡り廊下に設置した太陽光パネル(画像提供:ネクストエナジー・アンド・リソース)

 自然エネルギー関連の事業を展開するネクストエナジー・アンド・リソース株式会社(本社所在地:長野県駒ヶ根市)は15日、同社とイルミネーションなど「光」をテーマとした事業を展開する株式会社モリワキット・ジャパン(本社所在地:東京都八王子市)が、共同で手掛けたタカシマヤ タイムズスクエアのビル壁面のイルミネーション「SUN LAMPイルミネーション」が、11月16日より12月25日まで点灯すると発表した。

 「SUN LAMPイルミネーション」は、首都圏のクリスマスイルミネーションの中でも毎年注目を集める「SHINJUKU サザンライツ」の一部で、タカシマヤ タイムズスクエア西側の壁面を利用し、各階の窓内側にLED照明を設置し、建物全体に全長約56メートルの巨大なクリスマスツリーを描き出すもの。

 イルミネーションの電源には、レンタル蓄電型太陽光発電システム『レンタソーラー』を複数台使用。LED照明と同じく各階に設置した太陽電池パネル(合計126枚、15.75kW)及び蓄電池(合計70台)で日中に充電した電力を、夜間(17時から21時まで)LED照明に供給する仕組み。

 東日本大地震に起因する原発事故以来、節電意識の高まりから、大量の電力を使用するイルミネーションも世相を反映して縮小傾向にある。イルミネーションにおける節電対策として、点灯時間短縮や、LEDを用いた節電、グリーン電力証書を用いて間接的に自然エネルギーを使用するという例はこれまでにもあったが、電力会社から電力を購入していることに変わりはなかった。

 今回導入された『レンタソーラー』は、太陽光発電の電力を蓄電池に充電し、充電できた電力分だけ点灯するため、このイルミネーションにおいて電力会社由来の電力は全く使用しないことになる(そのため、天候不良による充電不足時にはLEDが点灯しないこともあり得る)。

 また、同システムは全てレンタルにて提供している。同社は太陽光発電システムレンタルの草分けであり、各種イベントや建設現場など、多くの利用実績がある。また、東日本大震災の被災地での電源確保のため、無償でシステムの貸し出しを行った。

 同社代表の伊藤 敦氏は、「ここまでの大規模イルミネーションを100%グリーン電力で賄うという例は国内では大変珍しい。この冬イルミネーションを控えている事業者に、レンタルシステムの存在を知ってもらい、環境負荷ゼロのイルミネーションで世の中を明るくして欲しい」とコメントしている。

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