トヨタ、PHV・EV向け家庭内充電サポートツールを開発 PC・スマホと連携など

2011年11月14日 16:22

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「H2V Manager」: 左「H2V Gateway(専用ルーター)」 右「H2V Controller(通信機能付きピークカットコントローラー)」 (画像提供:トヨタ自動車)

「H2V Manager」: 左「H2V Gateway(専用ルーター)」 右「H2V Controller(通信機能付きピークカットコントローラー)」 (画像提供:トヨタ自動車)[写真拡大]

 トヨタ自動車は14日、トヨタの顧客向けIT事業会社であるトヨタメディアサービスと、来年販売されるプリウスプラグインハイブリッド(PHV)、電気自動車(EV)の家庭での充電をサポートするツール、「H2V Manager(エイチツーブイ・マネージャー)」を開発し、2012年1月よりトヨタホームから販売すると発表した。

 「H2V Manager」は、PHV・EVを購入した顧客が、家庭でPHV・EVを充電する際、効率的かつ安心して充電を行える機器。

 具体的には、家庭内のPC、テレビやスマートフォンから有線/無線の通信回線を介して「H2V Manager」とつなげることにより、PHV・EVの充電開始時間の設定・変更を簡単にできるほか、家庭内の総電力消費量のチェックもできる。さらに、スマートフォンの場合、トヨタスマートセンターを通じて外出先からも同様の操作、チェックを行えるほか、過去の電力消費実績を参照することも可能。

 また、車両充電時に、家庭内でエアコンやドライヤー等、多くの電気製品を一度に使うと、消費電力が契約電力を超え、ブレーカーが落ちて停電してしまう恐れがあるが、「H2V Manager」はこれを防止するため、自動でPHV・EVの充電を一時中断し、その後、電力消費に余裕ができると、充電を再開する。これにより、多くの顧客が現在の契約電力を変えることなく充電できる見込み。

 トヨタホームでは、PHV・EV向けの家庭用の充電機器として、充電コンセント、壁掛け型充電器、ポール型充電器の販売を予定している。「H2V Manager」は希望小売価格5万2,290円(税込み・工事費別)でそれら全ての充電機器と組合せが可能。「H2V Manager」と充電コンセントタイプの充電機器を組合せで販売した場合は、15万7,500円(税込み・工事費込み)からの予定。

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