三井物産、カナダ企業とバイオコハク酸の製造事業を開始 バイオ化学品事業に参画

2011年11月9日 20:02

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プロジェクト概要(画像提供:三井物産)

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 三井物産は8日、カナダのバイオ化学品ベンチャー企業であるバイオアンバー社と、世界初となるバイオコハク酸の製造事業を行うことで合意し、新会社設立の合弁契約書を締結したと発表した。

 三井物産は2009年に創業期のバイオアンバー社へ投資を実施した後、取締役を派遣するなど経営への参画や増資に応じ、その成長を支援すると共に、アジアでのバイオコハク酸の独占的プレマーケティング活動を行ってきた。今回、バイオコハク酸事業が将来にわたって成長が見込めると判断し、商業プラントへの投資を決定した。

 同事業は、再生可能なバイオマス資源から、コスト競争力のあるバイオコハク酸を製造し、生分解性樹脂、ポリウレタンの分野を始めとした様々な用途でのバイオマス由来の化学品(グリーンケミカル)の普及促進を目指すもの。将来的には、今後ますます成長が期待される、1,4ブタンジオール(BDO)、テトラヒドロフラン(THF)などバイオコハク酸を原料とした誘導品の製造を目指している。

 三井物産とバイオアンバー社は、2013年初頭に稼働を予定しているカナダの第1号プラントに続き、タイにおける第2号プラント、更にはブラジル或いは北米での第3号プラント建設を視野に入れており(3プラント合計16万4千トンのバイオコハク酸製造)、第2号プラントにおいては、三菱化学とタイPTT Public Company Limitedとの合弁会社(PTT MCC バイオケム)との提携も検討している。

 「三井物産は原油やガスなどの化石資源に加え、化学品原料の多様化への一環として、地球環境を考え持続可能な未来づくりの一助となる環境負荷の低い化学品の普及を目指し、糖、油脂などのバイオマス資源から化学品(グリーンケミカル)を一貫製造するバリューチェーン構築に積極的に取組んでいく」と同社はコメントしている。

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