三井不動産レジデンシャル、エネルギーマネジメントシステム採用の次世代マンションを販売開始

2011年10月27日 10:51

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 共用部に設置する「見える化モニター」 (画像提供:三井不動産レジデンシャル)

共用部に設置する「見える化モニター」 (画像提供:三井不動産レジデンシャル) [写真拡大]

  • 「パークホームズ大倉山」におけるエネルギー管理システムのイメージ (画像提供:三井不動産レジデンシャル)

 三井不動産レジデンシャルは26日、創エネ、省エネ、蓄エネ、見える化を含む「エネルギーマネジメント」を特徴とした次世代型分譲マンション「パークホームズ大倉山」(神奈川県横浜市港北区、総戸数177戸)の第1期販売を、11月5日から開始すると発表した。

 「パークホームズ大倉山」の開発プロジェクトは、経済産業省の「次世代エネルギー・社会システム実証事業」の一環として「横浜スマートシティプロジェクト」に参加している。マンション向けエネルギーマネジメントシステム(EMS)でマンション全体のエネルギー管理を目指すほか、東芝が開発する地域全体のEMS(CEMS)と連携させ、マンション内エネルギーの制御・最適化を行うことを目的としている。
 
 具体的には、「創エネ」として太陽光発電システム(20kW)を採用、「省エネ」としてLED照明、省エネエアコン、人感センサーなどを採用、「蓄エネ」としてリチウムイオン蓄電池(30kWh)を採用(東芝が開発した車両用蓄電池を住宅用として初導入)、「見える化」として太陽光発電量や電気使用量等を表示する「見える化モニター」をエントランスホールに設置し、共用部におけるエネルギーマネジメントシステム「MEMS(Mansion Energy Management System)」の仕組みを整えた。

 これにより、太陽光発電システムと蓄電池を利用して、平常時には発電した電力を共用部で消費し、余剰電力は蓄電。停電時には、蓄電池の電力を共用設備のライフラインに利用する。また実証事業においては、「CEMS(Community Energy Management System) 」からの省エネ依頼時に共用照明やエントランスエアコン、蓄電池充放電、電気自動車充電器をMEMSにより制御するなど、マンション内エネルギーの制御・最適化を行う。

 さらに、東芝ライテック製のホームITシステム「FEMINITY」を全戸標準装備し、タブレット型のエネルギー表示機を設置することで、住戸全体の電力消費量のみならず、IHヒーターやキッチン・洗濯機、浴室乾燥機、給湯器など、家電や住宅設備機器ごとに「見える化」を行う。また、エネルギー表示機や携帯電話から直接エアコンや給湯器の操作も可能。なお、実証事業においては、CEMSからの省エネ依頼時に給湯器の湯沸しのタイミングをシフトするなど、「HEMS(Home Energy Management System) 」による制御を行う。

 そのほか、三井不動産レジデンシャルが運営しているWEBサイト「すまいのECOチャレンジ」において、入居者専用サイトを開設。HEMS(FEMINITY)による電力計測データを取り込むことで環境家計簿を自動作成し、共用部の太陽光発電状況、蓄電状況、EVカーシェアリングの利用状況等を表示するなどの付加サービスを提供する。

 また、近距離の短時間利用を目的とした「電気自動車(EV)カーシェアリング」と、長時間利用を想定した「宅配レンタカーサービス」を組み合わせて導入することで、今までにないモビリティライフを提供する。

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