双日、ドイツでトップクラスのメガソーラー事業を開始 東京ドーム約20個分

2011年10月24日 15:11

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ドイツ・ミックスドルフの太陽光発電所(写真提供:双日)

ドイツ・ミックスドルフの太陽光発電所(写真提供:双日)[写真拡大]

 双日は24日、ドイツの首都ベルリンから南方に100キロメートルのミックスドルフにおいて、メガソーラー大規模太陽光IPP(独立発電事業者)事業を開始すると発表した。

 総事業費は5700万ユーロ(約63億円)で、年間発電能力は24メガワットと同国でトップクラスのメガソーラー事業となる。双日は、2010年よりドイツ南部のベッツヴァイラーにおいて年間発電能力3メガワットの太陽光発電事業を進めており、今回の案件は双日として2例目となる。

 今回設立した「ソーラーパークミックスドルフ(Solarpark Mixdorf)発電所」は、約80ヘクタール(東京ドーム約20個分)の土地に、太陽光パネルを約10万枚敷き詰める大規模なものとなる。発電所は、今年7月末に完工し、同月より稼働を開始。現在も安定した電力供給を行っている。

 また、双日は、ドイツの電力公社イオン・エディス社(EON-Edis A.G.)と20年間の長期売電契約を締結し、同国のフィードインタリフ(Feed In Tariff、固定価格買い取り制度)にて定められた0.2207ユーロ/kWh(約24.2円)で電力を販売する。

 なお、今回の発電所の設計、調達、建設・試運転(EPC)は、欧州の太陽光発電事業において同社と提携関係にあり、ドイツの大手太陽光発電事業会社であるヴィルソル社(Wirsol Solar A.G.)が行った。

 太陽光発電の全世界での導入量は、2010年12月末時点において、環境事業法案が整備されている欧州各国が牽引役となり、40ギガワットに達したと推定されている。特にドイツは、2004年に改正された同国再生可能エネルギー法に基づき、原子力発電に頼らない再生可能エネルギーの普及を積極的に推進しており、世界導入量の43%にあたる約17ギガワットを導入している再生可能エネルギー先進国。

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