ギアナから初のソユーズロケット打ち上げ

2011年10月24日 10:00

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記事提供元:sorae.jp

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 アリアンスペース社(Arianespace)は協定世界時間10月21日10時30分(日本時間19時30分)、ヨーロッパの衛星測位システム(GNSS)のガリレオ計画の衛星「IOVフライト・モデル」2基を載せたソユーズロケットを南米フランス領ギアナのクールー基地から打ち上げた。

 打ち上げられたロケットは順調に飛行し、打ち上げから約3時間49分後に2基の衛星をそれぞれ所定の軌道に投入し、打ち上げが成功した。ギアナ宇宙センターからロシアのソユーズロケットが打ち上げられたのは今回が初めて。

 ギアナ宇宙センターからソユーズロケットの打ち上げについては、2007年6月にロシア連邦宇宙局、欧州宇宙機関(ESA)、打ち上げを担当するアリアンスペース社が正式に契約を結んだ。

 ガリレオ計画はESAとEUなどが2003年から進めているヨーロッパ独自のGNSS計画で、高度2万4000kmの軌道に計30機以上の測位衛星を配置し、陸・海・空交通ネットワークの安全運用、都市・農業・水産業の開発推進など、幅広い活躍が期待されている。元々2008年までにシステムを稼動させる予定だったが、試験衛星の技術的な問題や予算的な問題で構築が遅れ、サービスの開始は現在2014年に延期されている。

 ■Arianespace scores a double success with its historic first Soyuz launch from the Spaceport
http://www.arianespace.com/news-mission-update/2011/vs01-success.asp

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