パナソニック、ソーラーカー世界大会で優勝した東海大チームにHIT太陽電池など提供

2011年10月21日 14:25

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世界最大規模のソーラーカーレース「ワールド・ソーラー・チャレンジ(WSC)」で優勝した東海大学のチーム(写真提供:東海大学)

世界最大規模のソーラーカーレース「ワールド・ソーラー・チャレンジ(WSC)」で優勝した東海大学のチーム(写真提供:東海大学)[写真拡大]

 パナソニックは20日、オーストラリアで10月16日から開催された世界最大級のソーラーカーレース「2011ワールド・ソーラー・チャレンジ(WSC)」において、パナソニックがスポンサー契約を締結し、世界最高水準の変換効率を誇る同社製HIT太陽電池と高容量のリチウムイオン電池を提供した、東海大学のソーラーカーチームが優勝したと発表した。

 WSCはオーストラリア北部のダーウィンから南部のアデレードまでの3,021kmをソーラーカーで縦断し、タイムを競う大会。同社によると、本戦は10月16日に開始され、予選5位でスタートした東海大学のソーラーカーチームは、同日中に1位に浮上。その後、後続との差を広げながら1位をキープ。マシントラブルを生じることもなく順調に走行し、現地時間(ダーウィン) 10月20日13時過ぎに、3,021kmを完走し、ゴールのアデレードに到着した。

 パナソニックが、今回東海大学のソーラーカーチームに提供したHIT太陽電池は、結晶シリコン基板とアモルファスシリコン薄膜を用いて形成した独自開発のハイブリッド型太陽電池。高い変換効率や高温時の特性に優れ、面積あたりの発電量が多いという特長を持ち、搭載可能な太陽電池面積が限られるWSCにおいて、ソーラーカーの性能向上に貢献した。

 また、同社が提供した、円筒形18650サイズの高容量リチウムイオン電池は、同社独自のニッケル系正極を採用した業界最高レベルのエネルギー密度を持ち、高容量・高耐久・軽量のため、長い駆動時間と電池パックの軽量化につながるなどの特長を持っている。

 「東海大学ソーラーカーチームの快走により、当社製HIT太陽電池と高容量リチウムイオン電池の高い性能が実証され、今回の快挙の一翼を担うことができた」と同社はコメントしている。

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