三井造船、トルコ社からエチレン製造プラントの増強工事を受注

2011年10月14日 11:00

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記事提供元:エコノミックニュース

 三井造船は、10月5日、トルコ共和国のPETKIM社(ペトキム:ペトロキムヤ ホールディング)よりエチレン製造プラントの増強工事を受注した。

 今回受注したエチレン製造プラント増強工事は、生産能力を520,000トン/年から587,600トン/年へ増強するもので、トルコ国内の建設会社であるTOKAR社(TOKAR CONSTRUCTION AND INDUSTRIAL INSTALLATIONS INDUSTRIES AND TRADING A.S.)とコンソーシアムを形成し、PETKIM社とターンキー契約を締結した。

 同件は、2005年に完工したエチレンプラント増強工事に続く増強工事の受注。基本設計は、英国SHAW社が行い、同社は、詳細設計、機材の調達およびプラント建設指導を行う一方、TOKAR社は、トルコ国内の機材調達および建設工事を担当する。プラントは、PETKIM社コンプレックス(トルコ西部海岸/イズミール地区)に建設され、2013年末の完成を予定している。

 今回の受注は同社が2005年に完工した前回の増強工事の実績及びサウジアラビアやシンガポール他のエチレンプラントの納入実績が高く評価されて受注に至ったもの。エチレンは、オレフィン系炭化水素のひとつで、ポリエチレン、エチレンオキサイド、塩化ビニール等エチレン系製品の原材料となることから、石油化学工業の根幹をなす重要な物質とされ、今後もトルコ国内での需要の伸びが期待されている。

 なお、PETKIM社は、1965年に設立されたエチレン系各種石油化学品製造設備を保有するトルコ唯一の石油化学メーカー。同社は、1970年代からPETKIM社にプラントを納入しており、今回の増強工事を合わせると、同社からの受注実績は計6件となる。

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