スペースX社、再使用型ファルコン9ロケットのコンセプトを発表

2011年10月5日 13:15

印刷

記事提供元:sorae.jp

Image credit: SpaceX

Image credit: SpaceX[写真拡大]

 スペースX社(Space Exploration Technologies Corporation)のイーロン・マスクCEOは9月29日、ナショナル・プレス・クラブで講演し、 再使用型ファルコン9ロケットのコンセプトを発表した。

 再使用型ファルコン9ロケットは推進剤を残し、ペイロードを切り離した後、初段と2段目のエンジンをそれぞれ逆噴射し、機体を減速させ、地上に垂直着陸し、全段再利用するコンセプトだという。

 「(垂直着陸)は非常に難しいエンジニアリング問題です。しかし、私たちはそれを解決できるという結論に達し、それを実現しようとしています。ここで必ず成功するとは言っていません、私たちは失敗するかもしれません。でも、私たちは成功させるために努力するつもりです。私たちは既に机上で設計し、計算し、シミュレーションも行っています」

 再使用型ファルコン9ロケットの開発について、イーロン・マスクCEOはこのように述べた。

 また、同氏は打ち上げコストについて、「再利用できれば、打ち上げコストは100分の1程度になるでしょう」と述べた。

 同社が公開している動画を見ると、有人宇宙船「ドラゴン」についても同様な機能を搭載し、打ち上げロケットから帰還カプセルまで、全て逆噴射回収できる設計となっている。

 ■NATIONAL PRESS CLUB LUNCHEON WITH ELON MUSK
http://www.spacex.com/npc-luncheon-elon-musk.php

 【関連記事】
スペースX社、ファルコンヘビーロケットを2013年に打ち上げ
ファルコン9ロケット2号機打上げ、ドラゴン大気圏再突入成功
ファルコン9ロケット2号機、12月7日に打ち上げ
ファルコン9ロケット2号機、打ち上げは11月18日に延期
ファルコン9ロケット2号機、9月に打ち上げ

関連記事