三菱化学、リチウムイオン電池用電解液を中国で製造開始

2011年9月29日 01:33

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 三菱化学は28日、リチウムイオン電池用電解液を中国で製造販売するため、2012年2月をめどに、新社を設立することを決定したと発表した。

 今後中国では、これまでの民生用に加え、車載用のリチウムイオン電池の生産拡大が見込まれ、電解液の需要も大きく伸びることが予想されている。

 同社はこの需要増に対応し、リチウムイオン電池用電解液の生産能力を確保するため、中国に電解液製造販売新社を設立する。そして、既に設立発表済みの欧米の事業拠点も含め、世界展開をさらに加速する。

 なお、電解液新社は、昨年9月に設立を発表した負極材の製造販売会社「青島雅能都化成有限公司」に続く、同社の中国における電池材料事業の新しい拠点となる。

 同社は、リチウムイオン電池の主要4材料(電解液・負極材・正極材・セパレータ)すべてを取り扱う企業として、顧客のニーズに合った最適な組合せを提案していく。また、安定した品質と国内外にわたる万全の供給体制を整え、電池材料事業のさらなる拡大に努めていく。

 新社の所在地は江蘇省常熟市。製造能力は、10,000トン/年。設備投資額は約25億円の予定で、営業運転開始は2012年末の予定。

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