7-9月期の大企業景況感、4期ぶりにプラス

2011年9月12日 12:07

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大企業の景況判断指数(BSI)の推移を示すグラフ(出典:「第30回法人企業景気予測調査(平成23年7-9月期調査)」)

大企業の景況判断指数(BSI)の推移を示すグラフ(出典:「第30回法人企業景気予測調査(平成23年7-9月期調査)」)[写真拡大]

 内閣府と財務省が12日発表した7-9月期の法人企業景気予測調査によると、大企業の景況感を示す景況判断指数(BSI)はプラス6.6と、4四半期ぶりにプラスとなった。

 業種別では、製造業が前回4-6月期のマイナス23.3からプラス10.3に改善。特に東日本大震災の打撃を受けていた自動車・同附属品製造業はマイナス75.4からプラス71.4に大きく改善した。

 非製造業はマイナス21.4からプラス4.6に改善した。非製造業では、マイナス28.5からプラス17.1になった情報通信業、マイナス37.0から52.0となった生活関連サービス業などで改善の幅が大きかった。

 7-9月期の景況判断の決定要因としては、大企業の全産業で「国内需要(売上)の動向」と回答した割合が最も高く91.9%、次いで「販売価格の動向」が37.2%、「海外需要(売上げ)の動向」が31.4%、「仕入れ価格の動向」が28.3%などと続いた。

 先行きの見通しについては、10-12月期がプラス8.1、2012年1-3月期がプラス6.0となった。

 一方、中堅企業では7-9月期の景況判断指数がマイナス1.8、中小企業はマイナス22.2と、大企業に比べて景況感の厳しさが目立っている。

 景況判断指数は、前期と比べて景況が「上昇」と回答した企業の割合から「下降」と回答した割合を差し引いた数値。今回の7-9月期の調査は、資本金が1,000万円以上の法人1万5,504社を対象に8月15日に実施した。

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