仙台市、津波被害地にて「石油を産生する”藻”」増殖の実証実験へ

2011年9月6日 10:00

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記事提供元:スラド

 rm -fr 曰く、

 昨年 12 月に筑波大の研究チームが発見した、炭化水素を高効率で生産する微生物 (/.J 記事) の続報となるが、仙台市・筑波大・東北大がこのオーランチオキトリウム増殖の実証実験に本年度内に着手する方針を固めたそうだ (河北新報の記事より) 。

 仙台市の代表的な下水処理施設「南蒲生浄化センター」は沿岸にあったため津波の被害を受けた。周辺地域も浸水などの影響で土地の有効利用が課題になっていた。一方、筑波大の渡邉信教授が発見したオーランチオキトリウムは有機物を吸収して化石燃料の重油に相当する炭化水素 (スクアレン) を産生し細胞内に貯える (注: 光合成ではない) 。「スケールが大きい実験が必要。実験室内ではなく、プラントレベルでの実験を行い、コストの計算をしなければ」とされていた (Tsukuba Science の記事) 。そこで、南蒲生浄化センターに流れ込む生活排水を用い、増殖の実証実験を通じてコストを含めた大量生産に向けた基礎データを集めるという。東北大は、オーランチオキトリウムから石油を抽出する技術開発を担当する。

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